稲刈りの季節となりましたkiyo og9月26日読了時間: 1分背景に映る奈良県の山は、古代の悲話を秘めた二上山(ふたかみやま)です。この山の名は、万葉集に残された大伯皇女(おおくのひめみこ)の歌に由来するといわれています。弟・大津皇子の死を悼み、彼女はこう詠みました:「うつそみの 人にあるわれや明日よりは二上山を 弟世とわが見む」現世に生きる私は、明日からはこの二上山を、亡き弟の御世として仰ぎ見よう——そんな深い哀しみと祈りが込められた歌です。